
Google広告のURL変更における実務的ステップと注意点
Google広告を運用する企業担当者向けに、URL変更時の重要なステップや注意点を詳しく解説します。URLのリダイレクトやタグの再設定、広告パフォーマンスのモニタリングなど、実務的な観点から理解を深め、安心してURL変更を進めるための判断材料を提供します。
目次[非表示]
- 1.1. URL変更の背景と初期考慮ポイント
- 2.2. 実務におけるURL変更の具体的ステップ
- 2.1.2.1 旧URLのリスト化と影響範囲の特定
- 2.2.2.2 新しいサイト構造の策定とページの設置
- 2.3.2.3 設定されたリダイレクトの検証とモニタリング
- 2.4.2.4 広告設定の更新と確認
- 2.5.2.5 SEO対応の徹底と効果の測定
- 3.その他、ドメイン変更時にあわせて確認しておきたい注意点
- 3.1.旧ドメインURLを使った広告は停止する
- 3.2.広告文・リンク先URLが新ドメインに対応しているか
- 3.3.計測タグが新サイトでも正しく設定されているか
- 3.4.リマーケティングリストの対象URLを見直す
- 3.5.サイトの表示状態・表示速度に問題がないか
- 4.3. URL変更における成果が出ない理由と対策
- 5.4. URL変更が向いている/向いていないケース
- 6.5. 実際の相談現場での判断基準とFUKKOのアプローチ
- 7.まとめ
- 8.おすすめ資料
- 8.1.こんな方にオススメ
1. URL変更の背景と初期考慮ポイント
URL変更の背景には、新しいブランド戦略の展開やドメイン変更(※)、SEO施策の一環など様々な要因があります。企業の目標やブランドイメージの刷新に伴い、URL改訂を実施する際には、初期段階での慎重な計画が求められます。特に、変更がユーザーエクスペリエンスに与える影響や検索エンジンのインデックス更新に備えた対応策を考慮することが重要です。
(※)ドメインとは、Webサイトをインターネット上で特定するための「所在地」のような役割を持つものです。
英数字の文字列で構成されており、URLやメールアドレスに含まれる「○○○.com」や「○○○.co.jp」といった部分が該当します。そして、このドメインを別のものに切り替えることを「ドメイン変更」と呼びます。
特に広告運用の実務の現場では、「URLを変更しても旧URLから自動的に新URLへ問題なく遷移するはず」と誤解されているケースが少なくありません。しかし実際には、Google広告の遷移先URLや計測設定は手動での確認・修正が必要であり、設定漏れがあると広告配信自体は継続していても、成果計測ができない状態に陥ることがあります。
支援の現場では、特に「多言語ページ」「過去に使用していたキャンペーンLP」「現在は停止中だが外部リンクが残っているページ」がリダイレクト漏れとして発覚するケースが多く、URL洗い出しの段階で想定以上に工数がかかることもあります。
2. 実務におけるURL変更の具体的ステップ
2.1 旧URLのリスト化と影響範囲の特定
まず取り掛かるべきは、旧URLの完全なリストを作成することです。これは、チェンジプロセスの土台を築くための重要な要素です。Google AnalyticsやGoogle Search Consoleを活用して、全てのインデックスURLを抽出し、新旧の対応リストを作成します。このリストは、全体の移行ステップを視覚化するだけでなく、自社の広告アクティビティやSEO対策の影響を検証するための基礎資料となります。
<対応リストの例>
ページ名 | 旧URL | 新URL |
トップページ | ||
A製品紹介ページ | ||
A製品LP | ||
B製品LP |
この工程で重要なのは、「現在アクセスが多いURL」だけでなく、「直近では使っていないが、広告や外部媒体からの流入可能性が残っているURL」まで含めて洗い出すことです。FUKKOでは、広告管理画面・GA・サーチコンソールの3点を突き合わせて確認することを基本としています。
WordPressなど、CMSで構築されているWebサイトでは、サイト内のURLをまとめて取得できる便利な機能が用意されている場合があります。
こうした機能を活用することで、URLを一つずつ手作業で集める必要がなくなり、作業の効率化につながります。
リダイレクト設定を行う際は、以下のような観点でURLを整理しておくと、設定漏れを防ぎやすくなります。
旧サイトのトップページに対応する新URLはどれか
サービスページや下層ページに未対応のURLはないか
URL末尾の「/」有無は一致しているか
2.2 新しいサイト構造の策定とページの設置
新ドメインにおけるウェブサイトの構造設計は、SEO効果を最大化するために不可欠です。新しいナビゲーション構造やページリンクの設計に際しては、ユーザビリティとSEO双方のバランスを意識し、適切な内部リンク戦略を採用します。また、新ドメインでのページ設置が完了した後、必ず全ページでのコンテンツ表示確認を行い、タグやメタ情報が正確に設定されているかもチェックします。
過去の事例では、URL変更と同時にモバイル対応やそれに伴うページ構成の改善を行ったことで、旧URL時代と比較してモバイル検索からの流入が約50%増加したケースもありました。単なるURL変更にとどめず、構造改善とセットで考えることで、中長期的な成果につながる可能性があります。
2.3 設定されたリダイレクトの検証とモニタリング
ドメイン変更時には、旧URLから新URLへ正しく転送されるよう、
恒久的な転送を示す「301リダイレクト」が適切に設定されていることが前提となります。
リダイレクトの設定方法は、利用しているサーバー環境やCMSによって異なり、
Webサーバーの設定ファイルを編集する方法や、CMSの機能・プラグインを活用する方法などが一般的です。
いずれの場合も、ユーザーや検索エンジンが旧URLにアクセスした際、自動的に新URLへ遷移する状態を作ることが重要です。
また、リダイレクト設定後は、Google Search Consoleを活用して新しいドメインが正しく認識されているかを確認することも重要です。
サイトアドレス変更の申請や、新ドメインの所有権が確認されていない場合、検索エンジン側で評価の引き継ぎがスムーズに行われない可能性があります。
移行後のインデックス状況やエラーの有無を継続的にチェックし、問題があれば早期に対応できる体制を整えておきましょう。
目安として、リダイレクト実施後はサーチコンソール上で新URLのインデックス状況が安定するまで、2〜3週間程度を見込むケースが多く、その間は一時的に検索流入や広告経由のセッションが減少する可能性があります。
2.4 広告設定の更新と確認
広告文中のURL更新は、Google広告だけでなく、その他のマーケティングチャネルにも及びます。新URLへの更新は、単なるリンク修正にとどまらず、ターゲットとするキーワードや見込み顧客への影響を考慮しつつ、広告のパフォーマンス全体における適合性を見極めながら進行します。実務的アプローチとしては、広告のクリック率やコンバージョン率に注視し、適宜ABテストを行い最適化を図るのがおすすめです。
URL変更後1ヶ月程度は「CPAが一時的に悪化する可能性」を事前に共有したうえで、通常時よりも慎重に入札調整・配信量のコントロールを行うことがおすすめです。現場感としては、正しく設定していても最大で約30%前後のトラフィック減少が起こるケースは珍しくありません。
2.5 SEO対応の徹底と効果の測定
ここでの焦点は、新URLが検索プラットフォーム上でどのように順位付けされるか、そしてSEO効果が持続されるかにあります。
サイトマップの更新と送信など、細部にわたるSEO活動の確実な実行が求められます。さらに、効果測定のための基準を明確にし、SEOパフォーマンスを定期的に見直す体制を整備します。
サイトマップとは、Webサイト内にどのようなページが存在しているかを一覧で把握できるようにまとめたものです。
このサイトマップをGoogle Search Consoleへ送信することで、ドメイン変更後のURL構成やリダイレクト状況を検索エンジンに伝えやすくなります。
ドメイン移行のタイミングでは、旧サイトには存在しなかった新規ページを追加するケースもあります。
その場合、すべてのページ情報を含んだサイトマップを提出しておかないと、検索エンジン側で新しいページの認識が遅れる可能性があります。
このような理由から、
新ドメインのURLを含むサイトマップに加えて、旧ドメイン側のURLを含むサイトマップも併せて送信することが重要です。
また、Googleアナリティクス上でリダイレクト後の遷移が正しく計測されているかを確認するため、URL単位でのセッション推移やコンバージョン発生ページを重点的にチェックすることも重要です。URL変更前後で比較できるよう、数値確認用のレポートを事前に用意しておくと、誤った運用判断を防ぎやすくなります。
その他、ドメイン変更時にあわせて確認しておきたい注意点
ドメイン変更時は、リダイレクトやSearch Consoleの設定以外にも、計測・広告・サイト品質に関わる項目をまとめて確認することが重要です。
以下のポイントをチェックしておくことで、移行後のトラブルや成果低下を防ぎやすくなります。
旧ドメインURLを使った広告は停止する
ドメイン変更後も旧URLを使った広告を配信し続けると、ユーザーの混乱やクリック後の離脱につながる恐れがあります。
検索エンジンの評価に直接影響するわけではありませんが、ユーザー体験の観点から、旧ドメインを使った広告は段階的に停止することをおすすめします。
広告文・リンク先URLが新ドメインに対応しているか
広告を出稿している場合は、広告文やリンク先URLが新しいドメインに切り替わっているかも必ず確認しましょう。
旧ドメインのURLが残っていないか
リダイレクト前提のURLになっていないか
特に、広告経由のユーザーは遷移先での違和感に敏感なため、
不要なリダイレクトやアクセスエラーは避けたいポイントです。
計測タグが新サイトでも正しく設定されているか
Webサイトで成果計測や広告配信を行っている場合、
旧サイトで使用していた各種タグが新サイトにも引き継がれているかを確認しましょう。
コンバージョン計測用タグ
リマーケティング関連のタグ
アクセス解析用タグ
これらが正しく動作していないと、
広告の最適化や効果測定ができなくなる可能性があります。
Googleタグマネージャーを利用している場合は、プレビューモードなどで事前に動作確認を行うと安心です。
リマーケティングリストの対象URLを見直す
URL条件で作成しているリマーケティングリストは、ドメイン変更によって機能しなくなるケースがあります。
新ドメインを対象にリストを追加・修正する
既存リストに新ドメインを含める
といった対応を行うことで、これまでサイトを訪問したユーザーへの広告配信を継続しやすくなります。
サイトの表示状態・表示速度に問題がないか
ドメイン変更後は、サイト自体の品質チェックも欠かせません。
ページが正しく表示されているか
PC・スマートフォン双方で崩れがないか
表示速度が極端に遅くなっていないか
表示速度については、
PageSpeed Insightsなどのツールを使って確認すると効率的です。
表示の不具合や遅延は、ユーザー満足度や成果に影響する可能性があります。
3. URL変更における成果が出ない理由と対策
URL変更を行う際の失敗原因は多岐にわたりますが、主に効果的なリダイレクト設定のミスや検索インデックス更新の不備が挙げられます。特に、リダイレクトミスはユーザーエクスペリエンスを大きく損なう要因であり、検索エンジンの評価に悪影響を及ぼすため、その防止策としてクロール診断ツールを活用し、不整合の検出と修正を行います。
また、移行後の計測タグに関する技術的な不手際や、認識不足がトラッキングを難しくしているケースも少なくありません。こうした場合には、計測タグの精査とテストプロセスの再設定が必要です。特に、実務においてはリアルタイムの計測を誤解なく継続できるよう、専用ツールで細やかなモニタリングを行います。
実際にあった失敗例として、英語版と日本語版のリダイレクト設定を混同し、Google広告の英語版URLのみ未設定のまま配信が開始され、想定よりも大きくパフォーマンスが低下したケースがあります。このような事態は、配信開始前のURL別チェックで防ぐことが可能です。
4. URL変更が向いている/向いていないケース
URL変更が効果的なケースとして、ブランディングの刷新や大規模リニューアルを視野に入れている場合が考えられます。新しいビジュアル・アイデンティティやメッセージングの反映にURL変更が付随する際には、戦略的に施策を実施する意義があります。一方で、軽微な調整であれば、URLの大幅変更は必ずしも必要ではなく、SEOリスクを最小化するための代替案を検討すべきです。
また、業務の流れや市場の変化に応じた柔軟な判断は不可欠です。URL変更が短期的な営業活動に与えるインパクトを十分考慮し、適切なタイミングでの判断を心がけます。
5. 実際の相談現場での判断基準とFUKKOのアプローチ
広告運用の現場では、URL変更を伴う案件に対して、包括的かつ分析的なアプローチが求められます。クライアントが抱える様々な問題領域や広告運用のゴール設定を考慮に入れ、URL変更がもたらす影響を総合的に評価する必要があります。
FUKKOでは、初期のニーズ分析から施策の実施・検証まで一貫したサポートを行い、特に広告のパフォーマンスとSEO影響を同時に最大化する取り組みを行っています。こうした統合的アプローチにより、クライアントが持続的に効果を享受できるよう最善のソリューションを提供します。
まとめ
この記事では、Google広告でのURL変更における実務的視点からのステップと注意点を解説しました。リダイレクト設定や広告内容の見直し、SEO効果の維持を目的とした具体的なプロセスを取り上げました。FUKKOは、クライアントの成功をともに支えるパートナーとして、これらのプロセスを全面的にサポートし、効果的な広告運用を実現します。今後のURL変更を考える際に、ぜひこの記事を参考にしてください。
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